丸佳浩ほかスター選手を集める巨人。「金満」批判にファンの本音は?

「後ろめたさはあるけど心の中でガッツポーズをした」(30代男性)、「むしろ巨人らしいのでは?」(40代男性)と批判されることを承知の上で喜んでいる。なかには「他球団に獲られるくらいなら、飼い殺しにしたほうがマシ」(30代男性)という過激な意見もあった。

◆批判上等。巨人ファンは「スルースキル」に長けてゆく

 50代男性は「今さら巨人以外を応援する気もないしね」と開き直った上で、こう続けた。「むしろ働いてくれるかが心配ですよ。中島宏之、岩隈久志、炭谷銀仁朗あたりはとくにね……」。

 巨人という球団のファンで居続けるということは、何枚もの「踏み絵」を迫られることを意味する。裏金問題、野球賭博問題、監督恐喝事件……。ファンとしての忠誠心が問われる数々の試練を乗り越えなければならないのだ。

 地上波でのゴールデンタイムの生中継がほとんどなくなり、今や「巨人戦」は国民的な娯楽ではなくなった。翌日の学校や職場の話題についていくため、教養感覚で巨人ファンになっていたライト層は絶滅状態にある。その結果、巨人にまつわるどんなネガティブなニュースを耳にしても、スルーできるファンだけが残った。巨人ファンであり続けるためには「スルースキル」は必須能力だろう。

 数々の踏み絵をくぐり抜けてきた彼らにとって、今さら金満補強への批判など、泣き叫ぶ赤子を子だくさんの母親があやすようなもの。動じることなく、赤子が泣きやむまでスルーしてしまえばいい。現役の巨人ファンにはそんな涙なくして語れない歴史と、四面楚歌の世界を生き抜くだけのたくましさがあるのだ。

<取材・文/菊地高弘>

※週刊SPA!3月26日発売号「プロ野球開幕スペシャル」特集より

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