スラックスを履いたら“短足に見えてしまう人”の特徴。簡単にできる「ダサくならない方法」

スラックスを履いたら“短足に見えてしまう人”の特徴。簡単にできる「ダサくならない方法」

ボリュームあるシャツアウターに合わせることで、パンツの太さが気にならない

時代遅れに見られがちなのが、「インディゴのジーンズ」。10~20代のジーンズ離れについては、様々なSNSでも見かけますが、実は大人の定番パンツも変化しているのです。
トレンドの主流は、軍パンなどカジュアルパンツ。そして、それらに加えて「カジュアルスラックス」を選ぶ方も増えています。世代によっては「スラックス=ビジネスファッション」というイメージが強いかもしれませんが、ジョガーパンツのように、ウエストにゴム紐がついたカジュアルタイプも並んでいます。

とはいえ、慣れ親しんだジーンズとは明らかに別物。違和感から、なかなか手を出せない方も多いのでは?

そこで今回は、「カジュアルスラックスを履く際にダサくならない方法」を、『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者がポイントを解説します。

◆最適な「はき位置」を知ろう

カジュアルスラックスに苦手意識をお持ちの方は、はき位置を混同している可能性が高いかもしれません。パンツのはき位置は、種類やデザインによって変わるもの。たとえばピタッとしたジーンズで合わせていたローライズのはき位置は、スラックスでは通用しません。

ピタッとしたフィット感のジーンズやチノパンに比べて、スラックスはおへそ位置から吊るすようにはくパンツなのです。というのも、スラックスのようにヒラヒラした生地感の場合、「吊るすように見せる」ことで、ワイドであっても余計なシワを気にせず、スッキリ見えるものだからです。

◆はき位置を下げると「足が短く見えてしまう」

一方、はき位置を下げるほど、股下も下がってしまうため、足が短く見えてしまうのです。ワイドなシルエットならば、尚更ですよね。はき位置を誤解していることこそが、「大人世代がカジュアルスラックスに馴染めない理由」なんだと私は見ています。

パンツ全体が持ち上がる分だけ、足が短く見える心配も解消されるはずです。そして、余ったパンツのウエスト部分は、付属の紐で結んでください。もちろん、股ズレを起こすほど引き上げるのはNGです。

◆「最適なフィット感」を見つけたい

ユニクロやGUに限らず、どのショップでもカジュアルスラックスを見かけるはず。太いものに違和感のある方は、ファストファッションに限らず、ルミネや丸井などのファッションビルの店舗もチェックしてみましょう。ユニクロなどでは見かけない細身のカジュアルスラックスも並んでいますので、範囲を絞らずにリサーチすることがポイントです。

また意外に見落としがちですが、上半身のフォルムも、パンツの見え方に影響を及ぼします。とくにカジュアルスラックスの太さに慣れない方は、これまで同様にジャストサイズのトップスを合わせている可能性が高いのです。

ピタッとしたパンツ以上にゆとりがあるからこそ、スラックスに合わせる際には、トップスのオーバーサイズを意識してみてください。たとえばオーバーサイズのTシャツやシャツアウターが合わせやすいはず。オーバーサイズのトップスであれば、パンツの膨らみも気にならなくなるものですから。

◆スラックスに合う靴は?

さて、スラックスどんな靴を合わせるべきなのでしょうか。正解は「カジュアルな革靴」。ボリューム感がある革靴に関しては、ビジネス用ではなく、カジュアルで合わせるのが一般的ですからね。

一方、スニーカー合わせもアリですが、その場合はボリュームあるものではなく、コンパクトに見える「ローテクスニーカー」で合わせてみてください。

スラックスのような太いパンツにスニーカーを合わせるとしたら、足元をコンパクトにすることで、全身の収まりが良くなるのです。

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カジュアルスラックスに挑戦するならば、「ジーンズとは異なるはき位置」「オーバーサイズのトップス」「コンパクトなスニーカー」の3か条を頭に叩き込んだうえで試着してみてください。これまでの苦手意識から解放されるはずです。

<TEXT/森井良行>



【森井良行】

株式会社エレガントカジュアル代表取締役。服のコンサルタント、「プロの目線でユニクロも好印象!」をモットーとして、のべ4000人を超えるビジネスマンの買い物に同行。bizSPA!フレッシュ連載「ビジネスマンが好印象に見せる7つの技術」、公式サイト「エレカジ」随時更新中

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