平成を熱狂させた「読売巨人軍」の名勝負5選を独断と偏見でセレクト

平成を熱狂させた「読売巨人軍」の名勝負5選を独断と偏見でセレクト

エキストラ・イニングス 僕の野球論 (文春文庫)

平成30年の間にも球界の盟主・読売巨人軍は数多くの記憶に残る名勝負を演じてきた。今回はその巨人の勝ち試合“平成の名勝負5番”を年代順に独断と偏見でセレクトしてみた。

◆職人・篠塚の乾坤一擲サヨナラホームラン! 1993年6月9日 対ヤクルトスワローズ戦(1-0)

 舞台はこの年の巨人の北陸遠征シリーズとなった石川県立野球場。この試合、巨人は投手陣が踏ん張り、9回表を終わって相手を無得点に抑えていた。だが、肝心の打線が沈黙。高速スライダーを武器に奪三振の山を築くヤクルトのルーキー・伊藤智仁の前に9回裏2アウトの段階でリーグタイ記録となる16三振を奪われてしまう。続くバッターが三振すればセ・リーグ新記録の17三振という不名誉な記録が生まれるなか、打席に入ったのが、巨人史上屈指の打撃技術を誇る好打者“職人”篠塚和典だった。

 この試合、途中出場していた篠塚にとってはこれが初打席。するといきなり2度も打席を外してしまう。「自分のリズムでやりたかったから」というのがその理由だった。その自分のリズムに乗っていた篠塚に対して伊藤が投じた初球は138キロの高め直球。これをものの見事に捉えると完璧な当たりとなってライトスタンドへ一直線。職人・篠塚の乾坤一擲の一打がチームを劇的なサヨナラ勝ちへと導いたのだった。

◆同率首位で並んだチーム同士が雌雄を決した最後の決戦! 1994年10月8日 対中日ドラゴンズ戦(6-3)

 この年のセ・リーグ優勝争いは最後までもつれ、残り1試合を残して巨人と中日が同率首位で並ぶという異例の展開に。

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