“銀歯”も買い取るブックオフに聞いた「意外な買い取り商品」5選

ブックオフに聞いた「意外な買い取り商品」 一部の店舗では金歯や銀歯も

記事まとめ

  • リユース市場大手の「ブックオフ」では、一部の店舗で金歯や銀歯も買い取っている
  • 創業時から『買取できるものは全て引き取る』ことを大切にしているという
  • 質屋では買い取りできない使用感のあるブランド品も買い取りしている

“銀歯”も買い取るブックオフに聞いた「意外な買い取り商品」5選

“銀歯”も買い取るブックオフに聞いた「意外な買い取り商品」5選

アメリカのニューヨークに構える「BOOKOFF New York」

フリマアプリの台頭によって、年々拡大を見せる2次流通市場(リユース市場)。日常生活で不要になったアイテムをリアル店舗・ネット問わずに、さまざまな取引が日々行われている。こうしたなか、リユース市場大手の「ブックオフ」は、業界のリーディングカンパニーとして知られている。
 創業当初は本を中心に買い取りしていたものの、いまやCDやDVD、ゲームはもちろん、トレカ・ホビー、アパレル、家電、楽器、家具、ブランド品、貴金属までありとあらゆるものを取り扱っている。

 店舗によって買い取り対象商品は異なるものの、一部の店舗では“金歯”や“銀歯”といった変わり種も買い取っているという。ブックオフグループホールディングス株式会社 代表取締役社長の堀内 康隆氏に、意外な買い取り商品の実態や、インバウンド需要の動向について話を聞いた。

◆創業時から根付く「買い取り」スタンス

 ブックオフは1990年に神奈川県の相模原市に1号店をオープン。以来、30年以上にわたってリユース業界を牽引してきた。買い取りジャンルや店舗拡大などの要因があるなか、日本最大級のリユースチェーンに成長できたのは、「いい意味で、お客様を選ばなかったのが大きい」と堀内氏は述べる。

「例えば、本というコンテンツの中に、漫画や雑誌もあれば、画集やアイドル写真集もあるわけですが、ブックオフは創業時から『買取できるものは全て引き取る』ことを大切にしています。何か特定のジャンルに絞らず、本を持っている人なら、どなたでもお越しいただけるという店舗づくりを行ってきました。まずは買い取りをしないことには、商売にならないため、こうしたスタンスを貫いてきました」

◆値段がつかない場合でも…

 買い取りする際の「値段かつくかどうか」というお客様の不安要素も、可能な限り値段をつける査定を心がけていたそうだ。

「仮に値段がつかない場合、『買い取りできなかったので、お持ち帰りください』と伝えてしまうと、お客様の負担になりますし、サービス体験としてもよくない。ブックオフでは、買い取りができないものに関しては、引き取り処分やリサイクルに回すようにしています」

◆リユース市場の裾野が大きく広がった

 2000年からは大型総合リユースショップ「ブックオフ中古劇場」(現 BOOKOFF SUPER BAZAAR)の出店を開始。本だけではなくCDやDVD、ゲームソフト、子供服や婦人服、スポーツ用品など、時代を追うごとにジャンルを増やしてきた。

「買い取りできるものは全て引き取り、千客万来の企業姿勢で店舗数を拡大してきたなか、スタッフのチームプレイを磨くことも徹底していました。品出しをして、売れない商品をピックアップしては値下げしたり他のものと変えたり。査定スピードも早くできるように努めるなど、お客様が気軽に店舗へ持ち込んでもらえるようにサービス品質の向上を図ってきたんです」

 そんななか、2010年代にはメルカリやYahoo!オークション(ヤフオク)といったネットの2次流通サービスが盛んになった。リアル店舗を中心に展開してきたブックオフにとって、オンライン事業者とどう差別化を行ったのか。

◆アマゾン、メルカリの登場に衝撃

 堀内氏は「価格に関する情報の非対称性の中でビジネスをやってきたのが、アマゾンのマーケットプレイスが登場したことでオープンになったのが衝撃だった」と当時を振り返る。

「ブックオフとアマゾンで価格が比べられてしまうことが起きていましたが、アマゾンは一品ずつしか買えないのに対して、2007年に立ち上げた『ブックオフオンライン』では複数の商品を一度に買えるような仕様にしていました。また、欲しいものをすぐに買いに行くことができ、かつまとめ買いも可能なリアル店舗ならではの強みが、ビジネスを下支えしたと考えています」

 そして、リユース市場の裾野を広げたのがメルカリだと堀内氏は続ける。

「メルカリの登場は、CtoC(個人間取引)の2次流通の潜在マーケットを大きく開拓し、市場全体の成長を加速させています。他方でブックオフはBtoC(企業と消費者間の取引)のビジネスを展開していて、両方を使いこなしているユーザーが多く、うまく棲み分けができていると感じています。とりわけ、2017年に私が社長に就任してからは『個店を磨き、意思を持った売り場づくり』をする方針のもと、地域によって取り扱う商品や注力する商品を変えながら店舗を運営してきました。そうした取り組みによって、2016年ごろまでは低迷していた利用客数や業績の回復につなげることができたのです」

◆意外な買い取りアイテムは「昭和レトロ」

 現在、ブックオフではさまざまなジャンルが買い取り対象となっているが、冒頭で触れた金歯や銀歯のように意外な買い取りアイテムはほかにもあるのだろうか。堀内氏は「昭和レトロ」がキーワードになると語る。ここで、意外な5選を紹介していこう。

①レトロゲーム
欧米ではカートリッジ型のゲームをプレイする文化が今でもあるため、初代ファミコンやスーパーファミコン、ゲームボーイ、セガサターン、NINTENDO64といったゲームは、インバウンド需要が高い商品になっているという。

②レコード
シティポップの流行からアナログレコードの人気もにわかに高まっており、身内が大量に保管していたレコードを一式買い取りに出すお客様もいるそうだ。

③こけし
日本民芸のお土産品はインバウンド需要が高く、こけし以外にもひな人形や五月人形なども買い取りの対象となっている。

④ピンバッジ
スポーツチームやキャラクターもののピンバッジはコレクティブ要素が高く、買い取り品として取り扱っている。他のコレクティブ系商品ではビックリマンチョコやZIPPOライター、ジャパニーズウイスキーなどがあるという。

⑤使用感のあるブランド品
質屋では買取できないブランドもののバッグや財布も、ブックオフでは傷や汚れがあるものでも買取しているという。特に財布は、高校生でも手の届く価格帯で販売しており、中古のブランド品であっても手に入れたい高校生が購入していくとか。

◆海外で人気が高まるサブカル系アイテム

 さらに、海外におけるリユース市場のトレンドとしては、一時期のブランドバッグ系の流行から、フィギュアやトレカ、ホビー、アニメなどのサブカルチャーが注目されているとのこと。

「海外展開については2つの軸があります。まず、アメリカ市場ではポケカをはじめとしたトレーディングカード、ドラゴンボールやワンピース、初音ミクやセーラームーンなどフィギュアやアニメ関連グッズの人気が高く、アメリカ国内に100店舗を出店する計画を立てています。そして、もうひとつがアジア市場です。

 現在はマレーシアとカザフスタンに店舗を構えていますが、基本的には日本国内で売り切れなかった洋服や服飾雑貨などを現地で販売しています。特にアジア圏では『ユーズド・イン・ジャパン』(日本発の中古品)の人気が高く、アジア地域においても将来的には100店舗を見込んでいます」

「こんなものまで買取できる」という意外な掘り出し物は、ひょっとすると部屋の中に埋もれているかもしれない。不用品として処分する前に、一度リユースショップに持っていくといいのではないだろうか。

<取材・文・撮影(人物)/古田島大介>



【古田島大介】

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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  • 2

    保険の銀歯はいわゆる12%金銀パラジウム合金。クラウン1個だいたい1.5gくらいとしても。銀らパラなんてほとんど値が付かない。金にしてもグラム8000円でみて800円の価値があっても買い取るのはせいぜい600円程では?と扱い側の中の人間がつぶやいてみた。

  • 1

    <押し買い>未遂の苦い経験のある者には歓迎ですね。 買い入れ価格の上下は別にして、自分の意志で不用品を処分できるのは、良いことだと思います。

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