パートナーの発達障害に悩む「カサンドラ症候群」。当事者夫婦の対策は?

パートナーの発達障害に悩む「カサンドラ症候群」。当事者夫婦の対策は?

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「カサンドラ症候群」という言葉をご存知だろうか。

 一般的に、アスペルガー症候群の“夫”を持つ“妻”が、相手と情緒的な相互関係が築けないために身体的・精神的に不調をきたすことを指す場合が多い。近年は書籍や記事、テレビ番組などでたびたび取り上げられており、彼女たちの苦しみの深刻さが見えてくる。

 しかし、カサンドラ“症候群”とはいうものの、医学でコンセンサスを得られた障害や病気ではないことは重要なポイントだ。カサンドラという概念そのものに限界があると指摘する医師もいる。一歩間違えば、アスペルガーを含む発達障害当事者への偏見や差別を生みかねないとの懸念の声も挙がる。

◆原因はアスペルガーとは限らない

 そもそも「アスペルガー症候群」は最新の診断基準では使われていない用語であるし(「自閉スペクトラム症」に含まれる)、“夫”が実は診断を受けていなかったり、他の障害や疾病が影響していたりすることも少なくない。カサンドラだと思われている個別のケースは、必ずしもアスペルガーに起因するとは言い切れないのが現状だ。また、反対に妻に影響を受けて夫が“カサンドラ”のような状態に陥ることもあり、実態はきわめて不透明だ。

 そうした現状の中で、パートナー関係の中に“カサンドラ”を生じさせないためにさまざまな対策やハックを取り入れている当事者たちがいる。

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