教師のブラック労働が改善されない理由 10年間で63人の過労死も…

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教師が「聖職者」と崇められていたのも今は昔。近年は学校のブラック化が加速し、’17年に心の病で休職した全国の公立小中高校などの教師は5077人にのぼる。教師の側からの学級崩壊が進行中だ。

◆うつ病者5千人超で残業代未払いも“教死”の受難時代が到来していた

 教育学者の内田良氏は、そもそも教職の給与体系自体がブラックな体質を内包していると指摘する。

「公立の小中学校で働く教員には、『給特法』という法律が適用され、給与月額の4%が上乗せ支給される代わりに残業代が出ません。要は、定額で働かせ放題なんです」

 企業では、労働時間を減らして残業代を抑えるよう総務部から圧力がかかるが、学校では自浄作用が働かない。その結果、’06〜’16年の間に、63人もの教員が過労死に追い込まれているのだ。

「小学校では英語やプログラミングなどが必修化されて研修が必要になり、一昔前と比べて教員の仕事量はかなり増えています。中学校では部活動の顧問や生活指導、学校行事などもこなさなければならず、授業や生徒とのコミュニケーションに支障をきたす事例も多々あるようです」

◆抜け出そうにも逃げ場がない

 教員の労働環境が一向に改善されないのはなぜなのだろうか。

「教育現場では、長時間無給で頑張ってこそ一人前の教師という美徳・文化が根強い。

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