教師のブラック労働が改善されない理由 10年間で63人の過労死も…

若手の先生が定時帰りなどの新しい働き方を職員会議で提案すれば、古い価値観の先生たちから、ワガママだと吊るし上げられてしまいます」

 だが、ここから抜け出そうにも、多くの教師には、逃げ場がない。

「モンスターペアレントや学級崩壊などに嫌気がさして辞めようと何度も思いましたが、30代半ば以降で転職できる先は塾講師ぐらい。教師はツブシが利かないのです」(都内の小学校教師A氏)

 近年は、こうした過酷な労働実態が報じられるようになり、教師は敬遠される職業になりつつある。

「公立校の教員の志願者数は6年連続で減少しています。一方で、教員採用試験の倍率が1.2倍程度の自治体もあり、志の低い人でも簡単に教師になれてしまうという問題も出てきています」

 年配教師はブラック労働を賛美し、若手は教育意識が低く、逃げ場のない中堅は絶望する。こんな場所で子供は何を学べるのか。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

※週刊SPA!5月21日発売号「社会的弱者を救え!」特集より

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