“戦争発言”丸山穂高議員の北方領土問題でロシアの高笑いが聞こえてくる/江崎道朗

“戦争発言”丸山穂高議員の北方領土問題でロシアの高笑いが聞こえてくる/江崎道朗

※丸山穂高公式ホームページより

― 連載「ニュースディープスロート」<文/江崎道朗> ―

◆北方領土問題でロシアの高笑いが聞こえてくる

 北方領土をめぐるドタバタと日本の弱腰外交を見ていると、思わずため息が出てくる。

 まず、日本維新の会の丸山穂高衆院議員が、北方領土へのビザなし交流訪問団に同行していた5月11日夜、国後島の宿舎で元島民の団長に対して「戦争でこの島を取り返すことは賛成ですか、反対ですか」などと質問した件だ。

 あたかも「北方領土を戦争で取り返そう」と主張したかのように受け取られているが、「戦争すべきだ」と主張したわけではない。

 だからといって、問題がないわけではない。

 第一に、戦争という手段を使ってまで領土を取り返すことの是非を、元島民に、しかも酒の席で聞くというのは余りにも不謹慎だ。政治家の発言としては軽すぎる。

 第二に、北方領土を取り返すに際して軍事力の行使も選択肢に入れるべきだと考えているならば、丸山氏はそうした方策を党内でしっかりと議論し、党の方針として打ち出すよう努力すべきだった。

 アメリカもイギリスもドイツも、「力の信奉者」ロシアに対して軍拡で対抗し、ロシアから譲歩を勝ち取っている。こうした事例を踏まえるなら、ロシアに対して軍拡で対抗することは有効だ。

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