倒産寸前で会社を辞めた男性。船が沈む前に逃げられたワケとは

倒産寸前で会社を辞めた男性。船が沈む前に逃げられたワケとは

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サラリーマンなら、会社の倒産に巻き込まれるのは誰もが勘弁してほしいと思うところ。だが、会社もその情報を直前まで漏らさないため、大半の社員は発表した時点で知るケースが多いようだ。

 東京商工リサーチの調べによると、2018年の負債総額1000万円以上の企業の倒産件数は8235件。リーマンショックに揺れた2009年に比べると、半数近くに減っているとはいえ、これは決して他人事ではない。

◆遠回しに会社の危機的状況を伝えてくる経理担当の同僚

 ただし、倒産前に転職して難を逃れた人もいる。現在、情報サービス会社に勤める立花博人さん(仮名・43歳)もそのひとりだ。

「エネルギー関連のベンチャー企業に勤めていましたが、私が辞めてから1年と持たずに倒産。船が沈没する前に逃げ出すことができて本当に良かったです」

 その会社に勤めていたのは28歳からの10年間。入社した当初は古びた雑居ビルの1室だったが、やがてオフィスは新しいビルのワンフロアに移転。社員の数も大幅に増え、倒産するほど業績が悪化しているとは夢にも思っていなかったそうだ。

「でも、友人だった経理担当の同僚にある日飲みに誘われ、そこで『詳しいことは話せないが、転職するなら早めにしたほうがいい』と言われたんです。しかし、理由を尋ねても守秘義務を理由に教えてくれず、ただ『察してくれ』とだけ。

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