乳ガンになって働けず生活保護に…中年で一文無しになった悲劇

乳ガンになって働けず生活保護に…中年で一文無しになった悲劇

※写真はイメージです

人生も中間折り返し地点となり、あとは老後に向けてもうひと踏ん張り……というところで、これまで築き上げてきた資産が強制消去。若い頃のように無理も利かないなか、突然に訪れた悪夢にどう対処すればいいのか。さまざまな実例と類型から考察した。

◆激務でガンに気付かず、辞める人も多い
〜 安井佳苗さん(仮名・44歳)貯金40万円→ゼロ 〜

 体の異変を放置した結果、最悪の方向に転がるケースは決して珍しくない。安井佳苗さん(仮名・44歳)は介護の仕事を続けていたある日、胸にしこりができているのを発見した。徐々に赤紫色に変色してきたが「軽い乳腺炎だろう」と自己診断し、休みもめったに取れないので放置。

 だが、同居する家族から「絶対に病院に行け」と言われ、休日診療のある病院で乳房の超音波検査をすると「100%乳ガンです」と宣告されたという。

「いつも激務でぐったりしていたので、体の異変に気づかなかったんです。同僚もガンで辞める人が多いんですが、介護のストレスって体に悪いんですかね」

 安井さんの場合、治療費として毎月5万〜8万円が飛んでいき、老親を養っていることもあり、貯金はみるみる減少。

「その後、やむなく生活保護の申請をしたのですが、貯金があると申請できないと窓口で言われ、40万円残っていた貯金はすべてカードローンの返済に充てました」

 在宅治療と同時に親の世話もあり、復職のメドは立っていない。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)