「月20万で全てを犠牲にしなければならない」働き方改革の理想と現実

「月20万で全てを犠牲にしなければならない」働き方改革の理想と現実

※画像はイメージです

毎月50万もらって生きがいなしか、毎月30万だけど仕事が楽しいほうがよいか――。関西の大手私鉄・阪急電鉄の「働き方啓蒙」に関する中吊り広告が、その文言によって大炎上した。ネット上では「毎月30万で生きがいなし」「20万で生きがいもない」などといった、若者の置かれた状況を物語る意見が飛び交っているが……。

「働き方改革など、あくまでも政府と企業側、経営者側が旗振る制度であり、彼らの都合に合わせて語られているだけ。我々労働者側の本音は『賃金を上げろ』の一択であり、細切れな休みを強要されたり、残業を持ち帰って処理しなければならない労働者の置かれた実態を“お上”は全くわかっていないのではないか?」

 こう吐露するのは、都内の中小広告代理店に勤務する村田俊郎さん(仮名・30代)だ。

◆労働者の実態を理解していない、上辺だけの“良い働き方”

 村田さんは働き方改革によって、月に7〜8万円はもらえていた残業代がほぼゼロになり、手取りは20万台前半になってしまった。休日に顧客から連絡を受けることも多いが、わずかな対応でも「業務」として報告しなければならず、その分は平日の勤務時間から差し引かなければならない。

 タイムカードによる勤怠管理が厳格化されたことで、わずかにでも勤務時間が超過してしまえば、上からの猛烈な叱責を受けるハメになる。

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