親の介護にいくらかかる?親子共倒れの恐怖

親の介護にいくらかかる?親子共倒れの恐怖

※写真はイメージです

いま、定年後に、引き上げられた年金受給まで耐えられずに破産する「定年破産」が増えている。背景にあるのは役職定年や定年再雇用による賃金の低下、さらに晩婚化で住宅ローンや高い教育費が60歳をすぎても重くのしかかる。70歳まで普通に働いても、人生100年時代を乗り切ることはできないのか。世間の“普通”が揺らぐ!

◆定年世代に忍び寄る親の介護問題

 定年破産する要因の一つに、“介護”がある。その理由をファイナンシャルプランナーの橋本明子氏は次のように語る。

「定年世代の親はちょうど80〜90代、介護が始まる頃です。生命保険文化センターの平成30年度調査ですが、自宅介護でも初期費用の平均69万円、ましてや有料老人ホームの場合は入居一時金だけで300万円以上かかる施設は全体の約半数。某大手老人ホームに月々25万円を払う知人もいます。しかもそのお金は、本来は自分の老後のために貯めたもの。自分のための積立金が、そっくりお母さんに流れてしまっているのです」

 医療技術が進んだため、介護状態が長く続くのも、喜ばしい半面、家計には辛いことも……。

「介護が始まってから亡くなるまでの平均年数が、4〜10年が全体の42.8%(「生命保険に関する実態調査」より)。年々延びており、親世代が長生きするほど、子供の資産が減るのです」(橋本氏)

 介護費用として両親の年金をアテにできるのは、しっかり定年退職まで勤め上げたサラリーマンのみだろう。

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