自衛隊の重要な役割が教科書に掲載されたことの意味合い

自衛隊の重要な役割が教科書に掲載されたことの意味合い

陸上自衛隊公式ツイッターより

小笠原理恵「自衛隊ができない100のこと 59」

◆占領統治時代、GHQが行ったWGIPとは?

 昭和20年の敗戦後、我が国はGHQによる6年7か月28日の占領統治を受けました。その間、行政権や外交権など様々な権利を制限され、旧日本軍は解体。新聞は記事の検閲を受け、占領統治下でおきた略奪や強姦などの犯罪を報道することは禁じられていました。戦争に負けて食料や生活必需品の生産能力や輸送能力を失い、庶民が生活に困窮するのは、敵国の攻撃によるものです。終戦直後の日本人はそう考えていました。

 しかし、占領統治下でWGIP(War Guilt Information Program)と呼ばれる日本人の心深くに「戦争についての罪悪感」を植えつける宣伝計画が徹底されました。WGIP(War Guilt Information Program)についての代表的な書籍である江藤淳氏の『閉された言語空間 −占領軍の検閲と戦後日本』(1989年刊行)の分析が適確です。戦争は「軍国主義者」の暴走で起こり国民は犠牲者だとする刷り込みがWGIPにより繰り返し行われました。

 その結果、日本と連合国との戦争が、現実には存在しなかった「軍国主義者」と「国民」との戦いにすり替えられました。日本人の不満は二度と再び米国に向けられることなく、もっぱら「軍国主義者」と旧秩序の破壊に向けられるに違いないという指摘通りになりました。

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