『ひよっこ』の脚本家・岡田惠和が語る、50歳からの仕事観

『ひよっこ』の脚本家・岡田惠和が語る、50歳からの仕事観

岡田惠和監督

NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』『おひさま』『ひよっこ』、映画『いま、会いにゆきます』『雪の華』など、多くの人気作品を生み出してきた脚本家の岡田惠和氏。現在、『奇跡の人』『ひよっこ』で組んだ峯田和伸が属するロックバンド銀杏BOYZの曲から着想を得て書き降ろした小説を映画化した『いちごの唄』が公開中だ。

 古舘佑太郎が主演し、石橋静河がヒロインを務める本作。かつて秘かに天の川の女神と呼んでいた憧れの同級生と、親友の命日でもある七夕の日に東京で再会した主人公のコウタは、毎年七夕の日の再会を誓って、1年に1度だけ彼女と会うようになる。

 今年60歳となり、脚本家デビュー30年を迎えた岡田氏に、本作のことに加えて、「勧善懲悪のほうがある種のファンタジー」と語る物事への見方や、「ベテランになることを拒絶する生き方を選んだ」という仕事観を聞いた。

◆「みんな同じように正しくて、みんな同じように間違っている」

――これまでに原作ありの作品もオリジナルも手掛けられていますが、今回、ご自身で先に小説を書き、それを映画用に脚色するという作業はまた別の難しさがありましたか?

岡田惠和(以下、岡田):極端に難しかったです。小説を書くときに、もちろん後に映画になるという話はしていましたが、それを想定して書いてしまうと、脚本家である自分が、わざわざ小説という別の表現方法を取る意味がない。

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