「楽天」に未来はあるか?もはや通販の会社ではない/馬渕磨理子



 そんな楽天の財務状況はどのようになっているのでしょうか? その本質を、楽天の財務諸表に注目して3分ほどで説明していきます。

◆現在の楽天は“金融の会社”

 同社の損益計算書(略して“PL”=?profit and loss statement)を見てみましょう。PLとは、簡単に言えば企業に「出てくるお金」と「入ってくるお金」を示したグラフのこと。

 楽天の事業別の売上高を分解してみます。

【インターネット事業】、【フィンテック事業】、【モバイル事業】の3つあるメイン事業のなかで、インターネット事業(楽天市場に代表される国内EC事業)は54.9%の売上高を占め、次にフィンテック事業が36.9%を占めています。

事実、フィンテック事業の営業利益は…
2017年720億円

2018年790億円(+70億円)

インターネット事業の主力である国内EC事業の営業利益は…

2017年740億円

2018年610億円(−130億円)

 となっており、2018年度は、営業利益でフィンテック事業がEC事業の利益を上回っています。つまり、現在の楽天は“金融の会社”であることが、PL分析をすることで見えてきました。

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