「楽天」に未来はあるか?もはや通販の会社ではない/馬渕磨理子



 他には、ライバル企業を仲間にしたいときに買収を進めるというケースもあります。

 いわば、大手企業にとっての買収は「一気に攻め込むためのタイムマシーン」。各駅停車でも行けるけど、新幹線を使えばお金はかかるけど早く目的地に着きますよね。

 しかし、その企業買収は株主にとってリスクを背中合わせと受け取られ、株価も売られる展開が続きました。

 事実、買収を積極的に進めていた2016年度四半期目の楽天の決算は、純利益が55億円と赤字に転落しています。

 その時に財務諸表上に計上されるものが「のれん」です。

「のれん」って、なんのことかわかりますか?

 簡単に言えば、企業の買収金額と純資産評価額の差額のこと。これは、財務諸表上では資産の位置に入ります。

「のれん」は、企業を買収したときに発生します。純資産200億円の会社を500億円で買収すると、差額の300億円が「のれん」として、貸借対照表に計上されます。

「のれん」は、買収対象会社のブランド価値です。つまり、300億円分だけ、買収対象会社にはブランド価値があるということになります。

 2013年から2018年度までの楽天の財務諸表から「のれん」の推移を見てみます。

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