消費税10%に過半数が反対なのに…自民党が勝った理由は?

消費税10%に過半数が反対なのに…自民党が勝った理由は?

自民・公明両党で改選過半数を超す71議席を得て勝利した参院選。その結果を受けて麻生太郎財務相は「消費税率の引き上げは最初から申し上げてきた。その意味では信任をいただいたと思う」と述べ、予定どおり10月に10%へと引き上げる見通しだ(画像は自民党ホームページより)

― 連載「ニュースディープスロート」<文/江崎道朗> ―

◆増税を「信任」したと誤解するなかれ!

「政治というのは、必ずしもよりよい選択をすることではない。時には、最悪(worst)を避けるため、より悪い(worse)を選ぶこともある」。永田町で仕事をしていると名言(迷言?)を聞くことがあるが、これはなるほどと思ったものだ。

 関連して、今は亡き、あるベテラン政治家と話をしていたとき、こうした話を聞いたことがある。

「例えば、規制緩和をすれば、新しいビジネスが生まれるが、規制によって既得権益を守られている人たちにとってはダメージになる。政治の決断は、ある人には利益をもたらすが、別の人には不利益をもたらす。その両面を見ながら、国益と多数派の国民たちにとって、最善の選択は何かという観点とともに、最悪を避けるためにどうするか、を考えるものなのだ」

 自らに言い聞かせるように話してきたので問い返したことがある。

「しかし、結果的に“最悪”の選択をしたということはなかったのですか?」

「そうだねえ。そのときは有権者からノーを突きつけられることになる。それは選挙で落選するか、投票率の低下というかたちで民意が示されるだろうから」

 なんでこんな話をするかといえば、今回の参議院選挙のことだ。

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