進むべく道に導いてくれた巨匠たち〜純烈物語<第5回>

進むべく道に導いてくれた巨匠たち〜純烈物語<第5回>

前川清(左)と酒井一圭

―[白と黒とハッピー〜純烈物語]―

◆「白と黒とハッピー〜純烈物語」第5回

可愛げが導く先人たちとの縁(えにし)
純烈という名の磁場がそこに――

 これまでの連載の中で、純烈はファンだけでなく業界関係者や周囲の人たちに愛されていることに気づいたと思われる。「そんなのは売れていたら当たり前だろ」という声もあがるだろうが、無名で“うま味”のなかった頃から支えてくれる先人たちがいたから、現在がある。

 その筆頭となるのは言うまでもなく前川清。酒井一圭の夢の中へ何度となくノーギャラで出演し、その後の進むべき道を遠隔操作のように指南した。

 ムード歌謡には馴染みがない人にも、四十〜五十代ならばドリフターズと一緒にギャグをやっている前川がメモリーされており、とっつきやすいイメージがある。とはいえ大御所はやはり大御所。触れれば触れるほどに純烈のメンバーたちはその偉大さを噛み締め「俺たちはまだまだだな」と襟を正す。

 先輩たちが世に出した作品を継承することで、純烈をやっていこうと決意した酒井は、その思いを前川に伝えた。ほかの歌い手と同じように手放しで喜んでくれると思いきや、鋭いナイフのような答えが返ってきた。

「一圭、おまえの姿勢は俺も嬉しいよ。

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