あおり殴打事件では別人を犯人扱い。ネットのデマ拡散の恐ろしさ

あおり殴打事件では別人を犯人扱い。ネットのデマ拡散の恐ろしさ

世間を騒がせている常磐道煽り運転事件。その裏で、ネット上では深刻なデマ拡散も起きていた。画像はイメージです。以下同

常磐道煽り運転事件は、恐るべき別現象をも生み出した。それはネット上でのデマ拡散である。
 全国指名手配ののちに逮捕された宮崎文夫容疑者。その車に同乗していた女は喜本奈津子容疑者であるが、逮捕前はその氏名が公開されていなかった。
 逮捕前日の8月17日、Twitterを始めとしたSNSでは、「同乗の女の本名はこれだ!」という情報が拡散されてしまった。もちろん、それは全くの偽情報であり、同乗の女とされた女性は宮崎容疑者とは一切関わりのない人物である。

◆「同乗の女」にされてしまった女性

 あらぬ疑いをかけられたこの女性、ここでは仮にAさんとする。発端はAさんのInstagramでのアカウントを、宮崎容疑者がフォローしていたことにある。それを伝って、ネット上のいわゆる「特定班」と呼ばれる人々がAさんの容姿をチェックし、「同乗の女に似ている!」と結論付けてしまったのだ。

 常磐道での暴行の際に喜本容疑者が身に着けていた帽子とサングラスが、Aさんのそれと似ているというのがその根拠である。たったそれだけで、AさんのInstagramは大炎上してしまった。本人への誹謗中傷も相次いだ。その後、Aさんは自身が経営する会社の公式サイトの中で声明を発表。被疑者がAさんであることを発信する者に対して法的措置を取るとした。これはTwitterの投稿をリツイートした者も含まれる。

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