日本の精進料理が、世界のベジタリアンとヴィーガンにぴったり/鴻上尚史

日本の精進料理が、世界のベジタリアンとヴィーガンにぴったり/鴻上尚史

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― 連載「ドン・キホーテのピアス」<文/鴻上尚史> ―

◆「クール」でニーズが高い精進料理のこと

 NHK BS1で『cool japan』という番組を始めて、もう14年になります。

 スタートした当初は、「クール・ジャパン」なんて言葉は全然ポピュラーではありませんでした。それが、経済産業省が2010年に「クール・ジャパン室」を設置してから、「官製の日本バンザイ番組」だと、言う人が出てきました。

 そう言う人は、間違いなく、番組をちゃんと見てくれてない人で、僕もスタッフも、番組では「クールな日本」と「ノット・クールな日本」を常に同時に取り上げています。

 日本人であることだけが唯一の自慢である「日本人アイデンティティ主義者」(?橘玲氏)は、とても愚かで恥ずかしいと思っているのです。

 さて、14年もやっていると海外の番組のファンというのも増えてきて、(世界で100以上の国や地域で放送されています)一緒に司会をしているリサ・ステッグマイヤー個人のFacebookに「精進料理を取り上げて欲しい」というメッセージが来ました。

 今、世界では猛烈な勢いで「ベジタリアン」と「ヴィーガン」が増えています。「ベジタリアン」は肉と魚を、「ヴィーガン」は、肉・魚に加えて、乳製品や玉子、蜂蜜など、「動物由来のもの」を食べない人達です。

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