深夜に社長から「グズだな」とパワハラメール。43歳社員がうつ病で倒れるまで

パワハラメールで「もう頑張れない」

 やがて体調にも影響が。

「疲れているのに夜は寝つけず、不眠気味でした。食欲もなくなった。通勤途中に過呼吸になり、駅の救護室に運ばれたこともあります」

 そんなある日、徹夜で業務を終え、終電に乗り込んだ矢内さんに社長から1通のメールが届いた。

「全然ダメ、やり直し! 担当者なのにクズだな。シッカリしろ!」

 もう頑張れない――スマホを握りしめ、矢内さんは深夜の車内で泣き崩れた。その後の記憶はない。

「しかし休めたのはたったの1か月。引き留めも強引で退職まで約2年かかりました」

◆心労の多い職場とは適度な距離感を保ち心のバランスを取る

 さらに転職先でも受難は続く。同僚に理不尽に無視されたのだ。

「被害妄想が止まらなくなり、一時は錯乱状態に陥った。家では14歳の娘を突き飛ばしてしまい“さすがにまずい”と思いましたね」

 精神科ではうつ病と診断され、半年間の休職を余儀なくされた。

「今は復職していますが“会社のために働くのではなく、自分がしたい仕事をするために、会社を利用するんだ”と考えるように。家族との時間を最優先しています」

「当時は家族と過ごす時間もほとんどなく、常にイライラして娘にもつらく当たってしまった」と当時を振り返り反省する。

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