自衛隊への災害派遣出動要請が一般化 休息場所や買い物、トイレ問題に“苦悩”

自衛隊への災害派遣出動要請が一般化 休息場所や買い物、トイレ問題に“苦悩”

記事まとめ

  • 自衛隊への災害派遣出動要請が東日本大震災以降、一般化している
  • SNSでは災害派遣で疲れ果てた自衛隊員が見えないところで休息している画像が話題に
  • 災害派遣から帰ってきたばかりの自衛官に聞くと、トイレの問題が一番困ったという

災害派遣で被災地入りした自衛隊員の一番の「苦悩」とは?

災害派遣で被災地入りした自衛隊員の一番の「苦悩」とは?

※陸上自衛隊Facebookより

―[自衛隊ができない100のこと/小笠原理恵]―

その65 災害派遣で自衛隊が困っていること

◆災害派遣時の自衛隊員の「休養状況」は改善されたか?

 令和元年も自衛隊は台風や豪雨、山林火災、はては豚コレラの対処にまで東奔西走しています。東日本大震災以降、自衛隊への災害派遣出動要請が一般化している様子は、防衛省の災害派遣ページの実績数でも一目瞭然です。度重なる災害派遣により、自衛隊が国民に信頼される好感度の高い組織になったことは間違いないでしょう。しかし、災害派遣に充てた時間の分だけ、自衛隊の本来やるべき訓練や演習の時間が削られていることは頭の隅に置いておかねばならないと思います。自衛隊はあくまでも国を守るための組織です。災害派遣への対処に感謝しつつ、その能力が損なわれないように予算や人員、法令の問題を監視したいものです。

 以前、この連載で災害派遣時の自衛隊員が寝具もないところで雑魚寝をしている状況をリポートしましたが、その後、防衛閣僚や自衛隊TOPが動いて派遣自衛官の休息用に多数のエアマットが調達されました。夏場の災害派遣で熱中症を発症した現場もあったため、冷風機も購入されました。休養が取れる環境はかなり改善されつつあります。

 インスタグラムやツイッターで、災害派遣で疲れ果てた自衛隊員が見えないところで休息している画像が話題となっています。

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