高校生の間でカジュアルに交換される大麻情報<薬物裁判556日傍聴記>

高校生の間でカジュアルに交換される大麻情報<薬物裁判556日傍聴記>

イラスト/西舘亜矢子

自身が覚えのない容疑での家宅捜査を受けたのをきっかけに(たまたま電話でやり取りした取引先の人間が大麻所持で逮捕され、その電話の履歴に斉藤さんの名前があった)、薬物事案の裁判を556日に渡って傍聴しその法廷劇の全文を書き起こした斉藤総一さんの手記。

 今回の被告は、微量の大麻を所持していたのが家宅捜査で発覚し逮捕。被告の年齢は平成生まれの24歳。家族関係もそれほど悪くないようで、証人として法廷に立った父親からも息子に対する愛情を感じられた。思わず「つつがなく進む」と表現したくなるような裁判を読み進めるにつけ、裁判や法廷の持つ意味そのものについて考えさせられてしまった。

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※プライバシー保護の観点から氏名や住所などはすべて変更しております。

◆「(大麻を所持していて)おったまげた」父の気持ち

 最初に、公訴事実から。

検察官「公訴事実。被告人はみだりに平成29年3月21日、被告人方において、大麻である乾燥植物片約0.452gを所持したものである。罪名および罰条、大麻取締法違反、同法24条の2第1項。以上です」

 覚せい剤であれば、0.452gでも通常売買される単位でしょうが、大麻であれば、これは超微量と言っていいでしょう。

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