「誰と一緒にやるかより、誰にこれをやらせるか」キャスティング力の勝負〜純烈物語<第15回>

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―[白と黒とハッピー〜純烈物語]―

◆第15回 “キャスティング力”で集めたメンバーと「純烈丸」に乗って芸能界の荒波のなか、出航

 酒井一圭が純烈のメンバーを選ぶにあたり発揮されたのは“キャスティング力”だった。誰と一緒にやるかより、誰にこれをやらせるかの方が遥かに重要という発想である。

 バンドを組むにしてもまずは方向性に合ったパートを決める。ロックがやりたければギター、ベース、ドラムとボーカルは必須。だがインストゥルメンタルを奏でるなら歌は必要なくなり、キーボーディストを入れようとなる。

 戦隊俳優に仕事を振る立場からキャスティングの仕事をしていた酒井とすれば、そうしたスタンスで人を集めるのが自然な考えだった。仲のいい人間を集めた方がつながりは強いし、風通しもいいだろう。でもひとたびこじれた場合、逆に修復が難しくなる。

 人間関係とは、そういうものだ。レコード会社のオーダーを踏まえつつ、酒井は純烈をやるにあたって必要なパートを見立て、その役どころにこれと見込んだ人材をシフトしていった。

 そのパートというのが「声」、「年上」、「白馬に乗った王子様」、「振付」、そして「運」とまるでバラバラ。戦隊にたとえると赤・青・黄・ピンク・緑のように並びよく収まるようなカラーではなく、一見すると「えっ、なんでその色を入れるの?」というようなものばかりだった。

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