サンマ不漁の原因は、本当に中国の乱獲か?

サンマ不漁の原因は、本当に中国の乱獲か?

サンマ不漁の原因は、本当に中国の乱獲か?の画像

◆前年同期比13%の異常事態に

 サンマの記録的な不漁が連日話題になっている。スーパーでは一匹500円を超える値札が立てられ、庶民の味と親しまれたサンマはもはや高級魚である。なぜサンマは獲れなくなったのか……。専門家に話を聞いた。

◆サンマ不漁の原因は、本当に中国の乱獲か?

 落語の演目「目黒のさんま」や、「秋刀魚が出ると按摩が引っ込む」ということわざがあるほど、古くから親しまれてきた秋の味覚が、今年は空前の不漁の真っ最中だ。

 水産庁が発表した今年10月9日までのサンマ漁獲量は7060tと前年同期の13%にとどまり、過去最低を記録した。例年、8〜11月には北太平洋から日本近海にサンマの群れがやってくるのだが、それが秋になっても一向に音沙汰なしなのだ。

 この“下手人”としてやり玉に挙がっているのが、中国や台湾の漁船による大量捕獲。日本近海に来る前のサンマを彼らが公海上で捕獲するため、日本にほとんどやってこないという論調が、連日メディアを賑わせている。

 だが果たして、サンマ不漁の原因は、本当に外国漁船による乱獲なのだろうか。その真相を探るべく、かつて水産庁在籍時代に諸外国とのタフな漁業交渉で勇名を馳せた小松正之氏に聞いた。

「日本は’03年からサンマの分布調査を行っており、日本近海から西経165度までの北太平洋海域における資源量は、今年は142万tと推定されています。

1 2 3 4 5 6 7 次へ

関連記事(外部サイト)