なぜ外国人騎手は大舞台に強いのか? エリザベス女王杯は若きアイルランドの名手に注目

さらに、短期免許、つまり期間限定で騎乗できる外国人騎手は、JRAの規定を満たした各地域の上位騎手に限られている。したがって、たまにその腕に疑問符がつく騎手もいるにはいるが、基本的には上手い人しか日本には来られないのである。

 そして、馬を騎手に供給する側である馬主や生産者も大きなレースでは外国人騎手を起用する傾向があることも大きなポイントだ。古くから築き上げてきた人間関係は大事だが、1億円、レースによっては2憶円、3億円といったお金がかかるとなれば、背に腹は代えられない。日本のファンとしては国内の日本人騎手に頑張ってほしい気持ちもあるかもしれないが、勝てる確率の高い騎手に良馬が集まるのは当然の流れだろう。

◆外国人騎手が日本馬を“覚醒”させる

 もっとも、この流れは悪いことばかりではない。先日、日本馬のメールドグラースとリスグラシューが、オーストラリアのコーフィールドカップ、コックスプレートというビッグレースを連勝する快挙を成し遂げた。この両馬がいわば”覚醒”し、海外のG1を制するまでに至ったのは、ともに短期免許で来日していた外国人騎手の手腕によるものが大きい。メールドグラースはレーン騎手に乗り替わり新潟大賞典と鳴尾記念を連勝し、海外挑戦の礎を築いた。リスグラシューもしばらく勝ち切れない競馬が続いていた昨秋、モレイラ騎手が騎乗しエリザベス女王杯を制覇。

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