『マツコの知らない世界』より面白い!? 専門誌のディープな世界

『マツコの知らない世界』より面白い!? 専門誌のディープな世界

能町みね子氏

雑誌の衰退が叫ばれている中、確かな取材力を武器に、売り上げを伸ばす専門誌もある。今回は幅広いジャンルの雑誌に詳しい能町みね子氏に、専門誌や地方誌の魅力や読み方を語ってもらった。

◆業界を賑わすディープな専門誌の世界

 日本の雑誌販売額は、月刊誌・週刊誌ともに’97年から20年以上連続でマイナスを記録。休刊・廃刊点数が創刊点数を上回るなど、総銘柄数も右肩下がりを続けている。一方で、最近は異様な盛り上がりを見せている媒体も。圧倒的な情報量で“完売続出”のギター専門誌や、世間を騒がすスクープを連発するアウトロー誌など、共通するのは取り扱う情報がニッチ&ディープなこと。雑誌の研究をライフワークとしている作家の能町みね子氏も、専門誌の情報の質の高さに驚くことが多いとか。

「バラエティ番組の『マツコの知らない世界』に登場する専門家のように、ひとつの世界にどっぷり浸かっている人が紹介するネタって面白いですよね。同じように、専門誌を開くと何年も見識や人脈を積み重ねてきた編集者や記者にしか作れないような特集ばかり。SNSや新興のウェブメディアでは到達できないような、読み応えのある情報にも出合えます」

 実際に、編集部全員がギター弾きの『ギター・マガジン』や、編集長が自宅で大量の爬虫類や両生類を飼育している『ビバリウムガイド』など、人気の専門誌は本物の愛好家が手がけていることも。

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