カルロス・ゴーン徹底糾弾からわかる日本の鎖国根性/鈴木涼美

カルロス・ゴーン徹底糾弾からわかる日本の鎖国根性/鈴木涼美

写真/時事通信社

―[鈴木涼美の連載コラム「8cmヒールで踏みつけたい」]―

1月8日に日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が中東レバノンの首都ベイルートで記者会見を開催したが、ほとんどの日本メディアが排除された。その後、10日に日本メディアのインタビューを受けたが、小学館とNHK記者のみの出席で、民放各局の質問は、事前にゴーン被告側に提出し、担当者が読み上げた

◆Once upon a time in Nippon/鈴木涼美

 パリの空港でフランス人と思しき高齢の男性にWeChat(微信)の使い方を聞かれたので、「私もわかんないからGoogleで調べてあげようか?」と答えたら、「中国人全員が使っているわけではないのか?」と驚かれた。黄色い肌で各国をうろつくと中国系と思われることは多く、私は「中国人じゃないよ、でも漢字は使うしアイラブチャイニーズフード」と他国で地道にアジアの友好をアピールすることにしている。

 じゃあどこから来たのと聞かれたから「日本人で東京から来たよ」と答えたら、仏国紳士はやや慌てつつ「そうなのか!? じゃあ君はカルロス・ゴーンのことでさぞfuriousだろうね、日本人はあの脱走に激怒していると聞くよ」と、怯えたジェスチャーをつけつつ弁明していた。

 彼の真意はともかく、確かに帰ってテレビをつけると、人気芸人が「長く日本にいて日本語を一切覚えない」と愛日精神の欠如を指摘したり、別の芸人が「クリスマスも一人にされてひどいとか女子大生が言いそう」とレバノン逃亡後のゴーン氏会見の内容を批判していたり、日本がゴーン氏にfuriousであることはどうやら明らかだ。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)