「売上目標」だけを現場に押しつける上司がダメな理由/アマゾン元幹部に聞く

「売上目標」だけを現場に押しつける上司がダメな理由/アマゾン元幹部に聞く

米国Amazonの拠点のひとつ(カリフォルニア州サニーベール)

気がつけば、世界の時価総額ランキング上位は、アメリカと中国のIT産業などに独占されている。たとえばAmazonは世界5位(2019年12月末)。日本企業は、トヨタ自動車が41位で初めて顔を出す。

 世界を制覇した海外企業と、凋落した日本企業を分けたものは一体、何なのか? アマゾンジャパン元経営会議メンバーで、『amazonの絶対思考』の著者である星健一さんに、話を聞いた。

◆売上・利益は”結果”であって、コントロールできない

――前回の記事では、「失敗を恐れて低い目標しか立てない日本企業は、”チマチマ病”に陥っている」というお話でした。でも、失敗を恐れずに高い目標ばかり掲げられても、正直、現場はつらいです。

星健一氏(以下、星):わかります。日本企業はまず「売上」「利益」という絶対的な目標数字があり、それを達成するために何が必要か、と考える企業が多いのではないでしょうか。
 でも、アマゾンは考え方が逆なんです。アマゾンでは売上と利益という目標を「アウトプット」と呼び、あくまでも「結果」として見ています。

 そもそも、売上を完全にコントロールすることなんてできません。たとえば、急に中国の輸入税が上がって商品が高くなってお客さんが買わなくなった。

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