温泉マニアの好きな街ベスト5。1位は西郷隆盛が愛した湯

温泉マニアの好きな街ベスト5。1位は西郷隆盛が愛した湯

1300年の歴史を持つ島根県の泉薬湯。自然の力で湧き出す温泉は地元の憩いの場

観光客で混雑する人気の街で疲れ果てるより、閑散とした地でのんびり旅ができるとしたら……? 偏愛マニアが“独断”で決めた「好きな街」へ繰り出し“新たな扉”を開けてみてはいかが?

◆武骨でも時代が溶け込む上等の湯に浸かる幸せ

「万人ウケしない温泉だからこそ、いい」と語るのは、『ひなびた温泉パラダイス』の著者であり、10年以上日本全国のひなびた温泉を巡っている岩本薫氏だ。

「通は古宿に素泊まりして、地域の“共同浴場”を楽しむ。豪華な食事もなければ過剰なおもてなしもない。客ウケを狙わずに淡々とこんこんと湯を沸かす。ぶっきらぼうなほうが味があります」

 田舎の温泉街には“時代が染み込んだ良さ”があるという。

「鹿児島の川内高城(せんだいたき)温泉に泊まったときは、食事なしの古宿で。腰の曲がったおばあちゃんが笑顔で出迎えてくれるのですが、こたつと布団で部屋はいっぱい。でも古びたポットや掛け軸など、なんともいえない風情があってグッとくる。これだけで旅情をそそるというか、もう最高。共同浴場もどんなに古くても続いているということは、湯も上等で歴史が詰まっている証しです」

 また、ひなびた温泉は、一見地味に見えても実は相当なポテンシャルを秘めている。

「熊本の日奈久温泉は俳人の山頭火ゆかりの地だったり、世界遺産の石見銀山がある島根の温泉津(ゆのつ)温泉も宣伝次第では人が押し寄せる可能性もあるのに、控えめなところが実にいい。

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