金を掴む。オリンピック新種目・スポーツクライミング野中生萌の「開き直り力」

金を掴む。オリンピック新種目・スポーツクライミング野中生萌の「開き直り力」

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―[2020 TOKYOに輝く女神たち]―

◆<第4回>野中生萌(スポーツクライミング)

 カラフルなホールドが散りばめられた壁を身体ひとつで登っていく。スポーツクライミングは、この夏の東京オリンピックから採用された新競技だ。1人の選手が、速さを競う「スピード」、高さを競う「リード」、完登数を競う「ボルダリング」の3種目を行い、それぞれの種目の順位を掛け算して総合順位が決まる。日本は近年、「ボルダリング大国」と呼ばれ、選手層も厚く、メダル獲得の期待は高い。

 クライマーの野中生萌にとって、「金メダル」は掴みどころのない夢ではなくリアルな目標だ。2018年シーズンは、IFSCクライミングワールドカップのボルダリング種目で悲願の年間女王に輝いた。

 2019年シーズンは、10月にドーハで開催されたANOCワールドビーチゲームズ(オリンピック委員会連合が主催したスポーツの国際総合競技大会)のボルダリング部門で優勝、11月にオリンピックと同じ3種目を複合したチャイナオープンで優勝し、見事に両大会ともに金メダルを獲得。東京五輪の舞台をイメージさせる屋外の酷暑でしっかりと結果を出してみせた。

「暑い環境下の大会を経験できたのは良かった」とその2大会で優勝したことに、大した感慨をみせることなく野中は言う。

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