夢を追う42歳・日雇い男、年下ヤンキーバイトに説教される

夢を追う42歳・日雇い男、年下ヤンキーバイトに説教される

※画像はイメージです(以下同)

―[42歳日雇い派遣男のリアル]―

 イベント系の日雇い派遣で働く人たちの年齢層は非常に低い。下は高校生までいて、まるで学園祭のような雰囲気がある。42歳の僕はふだん小説を書きながらもそれではまったく食えず、日雇い派遣で生活費を稼がなければならなかった。そんな中、あるフードイベントで若者たちといっしょに働いたことがあった。

 僕はその前に日雇い派遣をやめて小説を書くことだけに専念していた。「人生はやりたいことだけをやればうまくいく」という言葉をよく耳にしていた。僕はそれを信じた、というより、信じたかった。もう日雇い派遣なんてやりたくなかった。毎日小説だけを書いて、それで人生がうまくいってほしかったのである。

 しかし、現実は少しも僕の望みどおりには動いてくれなかった。小説を書き続けてもお金はただ減っていく一方であり、やがて底を突き、もろもろの支払いの督促状が届くようになった。

「やりたいことだけやって生きていこうなんて考えが甘いんだよ。なにが小説だ。おまえはただの日雇い労働者だろ」

 督促状にそう嘲笑われているような気がして、とてつもなく惨めな気分になった。日雇い派遣を再開するしかなかった。

 1か月に渡って開催されるフードイベントがあったので、そこで派遣で働くことにした。

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