ご近所の自粛警察に感じる不安。本家警察も手を焼くありさま

確かに、密集したマンションの狭いベランダでモクモクとやられれば、気になるだろうが……。

「マンション上階の住人から『おたくのBBQで迷惑している』と電話がかかってきました。心当たりがないというと、嘘を言うな、と。その住人はうちがベランダでBBQをしていると思い込んでいたのです」

 こう証言するのは、東京都葛飾区のマンションに住む会社員・柘植大智さん(仮名・40代)。そもそもベランダでのBBQはご近所さんに迷惑がかかると思い、一度も実施したことがなかったという。

「ちょうど前日に、確かにホットプレートを使って焼肉をしていました。ですが、マンションの構造上、キッチンやダイニングの排気がベランダに流れるようになっているのです。焼肉の匂いをBBQと勘違いしたんでしょうけど……。クレーマーのような言い草で、ほとんど初めて話すような間柄なのにですよ? 今後も住み続けるのが怖くなります」(柘植さん)

 この住人、今では四六時中ベランダに出ては、ご近所さん宅の換気扇から出る匂いを嗅ぎつけて各家庭にクレームを入れまくっていると言うから始末に負えない。

 東京や大阪をのぞき、全国で緊急事態宣言が解除されつつあるが、その時、自粛警察たちは何を思うのか。自粛の呪縛から逃れられず、延々と「自粛、自粛……」と唱え続けているのか。<取材・文/森原ドンタコス>

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