鉄道の“盲腸線”ってなに? 旅情をかき立てる全国48路線

鉄道の“盲腸線”ってなに? 旅情をかき立てる全国48路線

三国港駅

―[シリーズ・駅]―

 全国の鉄道の中には、アッという間に終点に着いてしまう距離の短い路線は多い。なかでも起点、または終点の駅がどん詰まりで、別の路線への乗り換えができない路線のことを「盲腸線」と呼ぶ。

 先端が細長く伸びている臓器の盲腸になぞらえて呼ばれるようになったわけだが、国鉄時代は現在の倍以上の盲腸線が存在。現存する路線もその多くがローカル線で、沿線には野山や海など自然が広がり、旅情をかき立ててくれる。

◆終着駅は教会風の駅舎

 最初に紹介するのは、九州・天草諸島(熊本県)の玄関口、三角半島(宇土半島)を走るJR三角線。半島の付け根に位置する宇土駅から終点の三角駅までの25.6kmの路線だが、左右どちらの窓からも海を間近に眺めることができる。なぜなら途中で半島中央部を斜めに突っ切る形で線路が伸びているからだ。

 終着の三角駅はまるで教会を思わせる造りで、観光特急『A列車で行こう』の運行が始まった2011年に合わせてリニューアル。デザインを担当したのは、超豪華クルーズトレイン『ななつ星in九州』など数々の列車や駅を手がけた工業デザイナーの水戸岡鋭治氏だ。

 コンセプトの「16世紀大航海時代のヨーロッパ文化」「古き良き“あまくさ”」の通り、歴史の息吹を感じるレトロモダンな駅舎になっている。

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