都知事選は「大喜利」感覚で見るとおもしろい。お題は「ポピュリズム」!?

都知事選は「大喜利」感覚で見るとおもしろい。お題は「ポピュリズム」!?

東京都知事選挙特設サイトより

文/椎名基樹
◆「ポピュリズム」ってなに?

 橋下徹が政治家として頭角を現しはじめた頃、彼を指して「ポピュリズム」という言葉を耳にするようになった。「大衆迎合主義」と訳され、否定的な意味で使われていた。私は思った。民主主義は多数決である限り多かれ少なかれ「大衆迎合主義」ではないのか? そもそも民主主義が誕生した時、哲学者のプラトンが「衆愚の政治」と批判したはずだ。紀元前から言われている「当たり前のこと」がなぜ今更、取り沙汰されるのだろう? ポピュリズムってなんだ?

 調べてみるとある定義にぶつかった。「ポピュリズムとは伝統的な右派や左派に分類できるものではなく、むしろ下に属する運動である。既成政党は右も左もひっくるめて上の存在であり、上のエリートたちを下から批判するのがポピュリズムである」。「なるほど」と私は膝を打った。大阪維新の会の「右」とも「左」とも取れない立ち位置をなんとも不思議に感じていたからだ。ポピュリズムとは「何かと対峙する」ことが重要であり本質なのだ。

 そして、その政治手法は「カリスマ的な指導者がインターネットなどのメディアを使って直接民衆に訴えかける」ことと「二者択一のイシューを提示し、住民投票や国民投票でその是非を問う」ことである。後者が非常に重要に思える。「で、どっちなんだい!?」という問いかけに最も民衆は熱狂するからだ。

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