都知事選など「小池百合子、憲政史上初の女性宰相」へのバネにすぎないのだろう/倉山満

都知事選など「小池百合子、憲政史上初の女性宰相」へのバネにすぎないのだろう/倉山満

これまで、都知事選に限らず「まだマシなのは誰か」が投票基準だった人は多いはずだ。しかし、閉塞感の打破には「ポスト安倍」を見据えた判断が我々に求められるのだろう 写真/時事通信社

―[言論ストロングスタイル]―

◆都知事選など「小池百合子、憲政史上初の女性宰相」へのバネにすぎないのだろう

 東京都知事選挙で、小池百合子知事が圧倒的な支持を得ているらしい。

 この御仁、コロナ騒動で何をしていたのか誰もが忘れていたが、東京オリンピックの延期が決まるや突如として連日メディアに登場、MXテレビなど「小池広報チャンネル」と化す有様だった。

 不用意に「ロックダウン」を口走り大混乱させた後、「国が出さないなら都が金を出す」とのパフォーマンスで雀の涙ほどのバラマキを行った。確かに補償金を出したのは評価すべきだが、同時に、その前の大混乱の原因を作ったのが誰かも忘れてはなるまい。

 これは安倍晋三首相も同じなのだが、疫病対策の要諦をわかっているのか。人心を鎮めることであり、金はその最も重大な道具にすぎない。札束で頬を殴るような渡し方をして国民が反発しても、為政者の責任だ。それでも多くの国民は何の法的権限も無い「自粛要請」に従った。日本が欧米に比してコロナ禍の被害者が少ないのは国民のおかげであり、アジアの中で犠牲者が多いのは政治家と官僚の責任であると自覚すべきだろう。

 そんな感謝の念など小池知事には微塵も見えないが、一方で選挙には盤石の姿勢で臨んでいる。

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