PCR検査が少なくてもコロナを抑え込めた…台湾と日本では何が違う?



 つまり、日本においては、レベル1はほとんど具体的に措置を講じる間もないまま、レベル2、そしてレベル3に突入してしまったので、レベル1とレベル2で止まった台湾とは、論点とするポイントがかなり違ってしまっている。

◆レベル2で抑え込んだ韓国の「K防疫」

 流行初期において、レベル1の水際で抑え込むことが望ましいのは言うまでもないが、このグローバルに人の移動が活発化した時代、四方八方から訪れるウイルス感染者を完全に防ぐことはかなり難しい。だから、レベル2の検査と隔離が重要になってくる。韓国では大邱市で一時、新興宗教団体「新天地イエス教会」による大規模感染が起きたが、大邱市の権泳臻市長は、当時の検疫をこう振り返っている。

「(信者全員の検査を)1か月以内に終えました。信者以外にも、重症化や死亡リスクが高い高齢者が入居する施設などでは症状が出ていない人にも先んじて検査を実施し、1日最大7000件近く、累計で10万件に及びました」

「これほど多くの検査をしなければ感染者数は急速に増えなかったはず。病床も十分にないなかでは検査を遅らせるべきだとの声もありました。ただ、世界のどこにも治療の教科書も薬もない感染症です。一刻も早く大勢の人を検査して隔離するしか方法はなかった」(朝日新聞、5月4日朝刊)

 この方法が韓国の「K防疫」と呼ばれるスタイルだ。

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