PCR検査が少なくてもコロナを抑え込めた…台湾と日本では何が違う?

感染拡大が起きそうになったら、とにかく検査して感染者をあぶり出し、隔離し、ウイルスの拡散を抑え込むしかない。

 これに対して、台湾はレベル1からレベル2に入りかけたところで抑え込んでしまったので、韓国のように大量検査によって力ずくで抑え込むまでもなかった。

◆日本のコロナ対策は成功? 失敗?

 日本も感染者や死者を爆発的に増やすことなく、医療機関は崩壊ギリギリのところで持ち堪え、国民の行動変容も協力的なものであった。日本のコロナ防疫が失敗であったと断定する必要はない。

 だが、アジアで起こった対岸の火事と眺めている間にウイルスに侵食された感のある欧米に比べて、中国とも距離が近く、人の往来も盛んなため、早い段階から危機を告げるアラートを鳴らしていた東アジアの中では、日本の成果は台湾、韓国、香港、ベトナム、シンガポール、マレーシア、タイなどの国々に対して、秀でていたとは言えない結果になった。人口あたりの死亡率、感染者の致死率とも東アジアで下位レベルにあり、「日本は成功した」「日本モデル」などと胸を張ることにも強い違和感がある。

 WHOが公衆衛生上の緊急事態を宣言した1月末、今回の新型コロナウイルス対策で重要な役割を演じた尾身茂は、日経ビジネスのインタビューでこう述べている。

「緊急事態宣言を出したのは、このまま放置しておくと大変なことが起きる可能性があると国際社会に対して警告するためだ。

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