PCR検査が少なくてもコロナを抑え込めた…台湾と日本では何が違う?

WHOが対象にしているのは全世界で、欧米や日本をはじめ先進国だけではない。むしろ欧米にしろ日本にしろ対策は先んじて行っている。日本も新型コロナウイルス感染症を指定感染症とするなど、様々な手を打っている」

 この認識はおそらく1月末時点の日本の感染症界の共通認識であったと思われるが、今振り返ると、現実とはズレていた。欧米も日本も、台湾のようなレベル1やレベル2で抑え込むどころか、レベル3の事態に入ってしまったことは、その後に起きたことを見れば明らかである。特に日本について言えば、中国からの第一波をクラスター対策でどうにかコントロールした後、ヨーロッパ経由の第二波にしっかりした水際対策を講じなかったことについては疑問を感じざるを得ない。

◆台湾でのPCR検査は?

 日本と台湾のレベルの違いを強く感じたのは、PCR検査をめぐる議論であった。

 台湾では4月末から5月上旬の段階で、PCRや抗体・抗原検査をめぐって少し大きな論争が起きた。野党・国民党の韓國瑜・高雄市長が、今後の経済正常化のために国民全員に検査をしてはどうか、と提案したのだ。

 これに対して民進党政府は、データを用いて反論を行った。韓國瑜の指摘の背景には、諸外国と比べて、台湾の検査数は少なすぎるので、潜在的な感染者を見つけ出せていないのではないか、という考え方がある。

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