年収650万円から300万円に転落した40代。上司とケンカして会社を辞めた後の悲劇

年収650万円から300万円に転落した40代。上司とケンカして会社を辞めた後の悲劇

文具製造工場で契約社員として働く高木康之さん(仮名・44歳)

無職中年が今、増加の一途を辿っている。再就職もままならない40〜50代の現役世代を突如として奈落の底に突き落とすきっかけとは――。

◆いつ無職になるかわからない非正規の悲痛な叫び

「今も昔も、人一倍真面目に働いてきた自負はあります。でも、今の生活を続けられなくなる“リミット”が迫っていることを自分でもひしひしと感じています」

 1LDKの都内にある自宅で唇を噛み締めながらそう語るのは、文具製造工場で契約社員として働く高木康之さん(仮名・44歳)。なんとか社会にしがみついているものの、転落直前の無職中年“予備軍”のひとりだ。

「大学卒業後、建設系企業に正社員として入社しました。35歳の頃の年収は650万円。大きな案件も任されるようになっていたんですが……手柄を横取りしようとする上司とケンカしちゃったんです。意地になって会社を辞めました」

 仕事には自信があり「次もすぐ見つかるだろう」とタカをくくっていた高木さん。しかし、運悪く退職直後にリーマンショックが勃発。正社員としての採用試験には落ち続け、非正規の仕事を繰り返す生活が始まった。

「そこからは長くて3年、短くて3か月の契約の仕事を転々としています。現在の年収はだいたい300万円。いつか返り咲きたいと思って貯金を取り崩しながら家賃13万円のこの家に住み続けているんですが、さすがに厳しくなっていますね……」

 もうひとつ、高木さんの頭を悩ませる問題がある。

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