我々は野蛮人を目にした。中井徳太郎環境事務次官と石原宏高副大臣だ/倉山満

我々は野蛮人を目にした。中井徳太郎環境事務次官と石原宏高副大臣だ/倉山満

就任会見で「炭素税」に触れ、炎上中の中井徳太郎環境事務次官 写真/朝日新聞社

―[言論ストロングスタイル]―

◆我々は野蛮人を目にした。中井徳太郎環境事務次官と石原宏高副大臣だ

 そもそも、官僚とは何か。公僕である。

 国民から預かった税金を管理するのが仕事である。政府を通じて予算を執行し、国民に尽くす。官僚は、常に控えめな存在だが、国を守る仕事に矜持を抱いてきたものだ。今でも少なからずの官僚が、そのような矜持を抱いているだろう。

 官僚は、国家権力の内、司法権と立法権以外のすべての権力を、実際に行使する。要するに、裁判をすることと法律を作ること以外のすべてが行政権力だ。現実に、日本の国会議員は行政官僚の助けを借りねば、法律も予算も作れない。いくら建前を唱えても、選挙の片手間に政治をやっている国会議員が、24時間365日その道一筋の仕事をやっている官僚に敵わないのはやむを得ない。

 ただし、官僚にはできない大きな仕事が一つある。官僚の監視だ。自分で自分を監視することはできない。だから、国民に対し強大な権力を行使する官僚を監視するのが、政治家の最も大事な仕事だ。選挙で選ばれた政治家が大臣として官庁に乗り込み、官僚を監視する。これが議院内閣制だ。

 官僚と政治家と国民は決して対立する存在ではないが、そこに権力が存在する限り必ず腐敗が生じる。

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