コロナで収入がゼロになった50代派遣男性「コンビニですら働けない」

コロナで収入がゼロになった50代派遣男性「コンビニですら働けない」

取材に応じてくれたSさん

一向に終息しない新型コロナ感染症。「自粛警察」も登場するほどの自粛の嵐に七転八倒する業界は数知れない。

 いわば「経済死」といえる危機に直面している経営者、従業員、フリーターたちの苦悩や不安を少しでも和らげる方法はないのか? コロナで窮地に陥った人々の実情に迫りつつ、新刊『コロナ大不況で「経済死」しないための本』を上梓した企業再生ドクター・大和竜一氏に大ピンチからの脱出法を取材した。

◆配膳スタッフSさん(50代)「この業界は終わった…」

 コロナで目にする機会が増えたものといえば、デリバリー専用のバイクや汗だくで自転車を漕ぐウーバーイーツの配達員たち。いわゆる「出前」やテイクアウトが大隆盛する中、人知れず「経済死」に瀕した業界がある。

 皆さんは「配膳会」という言葉をご存知だろうか? ホテルの宴会などに配膳用のスタッフを派遣する、いわば人材派遣会社。社員は数人しかいないが、登録者が何百人もいて、ホテル側の依頼を受け、彼らを結婚披露宴やパーティーなどに「仕出し」する業界だ。

 仮に出席者千人の大きなパーティーがあるとすれば、配膳スタッフは100人前後。黒服のリーダー的な立場の数名がホテルの正社員で、残りはいくつかの「配膳会」から10人ずつとか20人ずつといった形で、集められてきたスタッフなのだ。

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