ネトウヨ総理に残された道はただ一つ。潔い退陣だけだった/倉山満

残念ながらこうしたマイノリティーの声がやかましく、少なからずの人が惑わされている。

 日々の仕事に忙しく、基礎的な国際政治の勉強などする暇が無い善良な人々が、一応は作家だの評論家だの肩書のある人がそれなりのメディアで語ると、「本当なのか?」と信じたくなる気持ちはわかる。

 国際政治は魔法ではないのだから、少し本筋を見れば嘘には騙されなくなる。

◆国際政治の本筋を無視した、イカサマ言論人の「米中戦争」「中国崩壊」商売は後を絶たない

 そもそも、「中国をやっつける」の「中国」「やっつける」とは、何なのか。

「中国」とは、中華人民共和国なのか、中国共産党体制なのか、習近平政権なのか。政治家の裏切りなど日常茶飯事の中国では政権崩壊の危機など常にあるが、コロナ禍を軽く乗り越えた習近平が今すぐに放逐される予兆が、どこにあるのか。また、支配体制や国そのものが崩壊して、それが日本の利益になるのか。

 我が国は近代史において苦い経験がある。1911年の辛亥革命において、清朝が崩壊した。その後に成立した中華民国は一度として安定することなく、動乱に巻き込まれて大日本帝国は滅んだ。

 もう10年くらい「○○年に中国が崩壊するぞ」との、「中国崩壊」商売は後を絶たない。

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