ネトウヨ総理に残された道はただ一つ。潔い退陣だけだった/倉山満

だが、その時への備えを日本がしてきたなどという話は、聞いたことが無い。

 また、「やっつけてくれる」とはどういうことか。まさか、アメリカが世界大戦を覚悟で軍事力を行使するのか。もし大戦争を覚悟するならば、地上軍の動員があるはずだ。最近では、湾岸戦争しかり、アフガン戦争しかり、イラク戦争しかり。

 事情は、中国の側も同じだ。戦争に勝つとは、「土地を占領し、その事実を敵に呑ませること」だ。いくらハイテク兵器の時代になっても、戦いの本質は変わらない。

 米中による大戦争が絶対に無いとは言わないが、それならそれなりの予兆があるのだから、ニュースを見る時は気を付けておけばよい。

◆トランプ大統領に中国を潰す意思と能力があるのか

 そもそも、今のドナルド・トランプ大統領に、中国を潰す意思と能力があるのか。

 アメリカの絶頂期は、ドワイト・アイゼンハワー大統領の時代だ。その頃は「大戦争二つと小規模紛争一つに同時対応できる国力を持つ」と豪語していたほどだ。ところが、21世紀のアメリカは同盟国の助けを借りて一つの小規模紛争を行うのが精いっぱいだ。

 トランプは、ソ連を本当に潰したロナルド・レーガン大統領を模範としている。だが、そのレーガンも一期目の途中でようやくレーガノミクスが成功して経済力を回復し、そこからようやくソ連潰しにとりかかれた。

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