日雇いバイトで月50万を稼ぎ、800万円貯金する日雇いのプロの立ち回りとは?

だが仕事は早く終わらせたい。

「こっちっぽいね」
「さっき見たけど水道途中にあったよ」
「怒られんのダリーから二人で一枚運ぼう」

 作業前から作業中まで、ゲームのチュートリアルで出てくる優しい吹き出しのような役割をこなし、作業終了後はいつの間にか帰っているので誰もその存在に気づかない。僕が気づいたのは鬱陶しいまでに人に絡む性格だったからだ。

 昔は工事現場にいる人はみんな同じ道を選んでいる人間ばかりが集まっていると思っていたが、そうではない。現場監督も職人も職業としては完全体で、みんな結構稼いでいる。働き方で言うなら僕は職人に憧れた。サッと現れて数時間作業してトラックで家に帰る。これで月に7、80万近くもらう職人もいる。実際にはもっと見えないところの苦労なんかもあるだろうが、僕には他人に縛られることなく自由に働いているように見えた。

◆日雇いのプロは「数時間先の未来」を見ている

「日雇いのプロ」の彼らに対して、我々のような求人サイトから流れ着いた日雇い作業員たちの志は海よりも低い。重いものを運ぶ、小道具を取りに行く、脚立を押さえる。どれも欠かせない必要な人員ではあるが、正直悪意がなければ誰がやっても同じだ。金がなくなったから仕方なくやる人間、その日の酒を買うために働く人間、人と関わりたくない予備校生。

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