日雇いバイトで月50万を稼ぎ、800万円貯金する日雇いのプロの立ち回りとは?



 彼らのほとんどが現場仕事を軽視し、自分がこの中で一番賢いとでも言わんばかりの態度で「いかにサボるか」なんて話ばかりをしている。当初は僕もこのタイプだったが、思い返すと顔から火が出るほど滑稽で恥ずかしい。

 そんな掃き溜めの中で、粛々と日雇い作業員としての立ち回りを極めし者は一味違う。常にその作業が最短で終わるように作業工程も完璧、質問してみるとわかるが、彼らは「今」ではなく「数時間後の未来」を見ている。

 僕がよく行く現場には「岩崎」という男がいた。同じ派遣会社から現場に派遣されているので何度も現場で被っていて、髭の多い大男だった。髭というよりbeardと言った方が合っていただろう。当時の僕はかなり失礼に他人との距離を詰めるタイプだったので、その容貌から彼を「山のフドウ」と呼び、事あるごとに話しかけていた。

 この男を逃してはならない。後に派遣アルバイトで生計を立てる未来の自分の血が呼応した。最初の方こそ煙たがられていたものの、「知らん他のヤツと揉めたくない」という守りの姿勢が逆にフドウの弱点となり、5回目くらいの現場で彼も僕と仲良くならざるをえなくなっていた。

 フドウと会話していて衝撃を受けたことがある。まず、彼の月収は約50万円だということだった。僕と同じように派遣の仕事をしているならば、1日に稼げる金額はせいぜい1万5,000円がいいところだ。

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