コロナに揺れる演劇界。4か月失業状態だった演出家、まだまだ続く苦悩

奥さんも演劇業に携わっているので表現と発信の場は失ったらダメだと、夫婦でnoteやYouTubeを始めて、再開のときまで耐えている状態でした」

◆観客数の制限や感染対策費で公演予算がコストアップ

 今後、彼らを苦しめるのは公演予算のコストアップ問題だ。

「観客数が制限されれば、チケットやグッズの収入で補っていくしかない。さらに劇場内外の感染対策費もかかってきます。公演数を増やしたり、オンライン配信だったり、これまで以上の負担は覚悟してますね」

 8月からは少しずつ公演を始めたというが、第2波ですべてがなくなるリスクも抱えている。

「世の中は変わらずに進んでいきますが、公演自粛が長引けば演劇界は縮小していくだけですよ。ウチの劇団員も大半が就職経験もないので、不安な気持ちを抱えたまま活動しています」

 コロナが収束してもエンタメ界の損失は計り知れないのだ。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[生き残れない仕事]―

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