「コロナで、売れない芸人のバイトまでなくなった」弱小芸能プロの苦悩

つまり、月の営業売り上げ3000万円が一挙にパーですから。それに比べれば、弱小芸人ばかりを抱えるわが社の被害は少ない、と自分を慰めるしかありません」と自嘲気味に笑う。

 7月くらいから、ようやくボチボチと活動を再開した。観客は入れず、チケットを売ってのリモートライブなどもスタートさせたものの、一枚1500円でお客さんが数十人では、とてもビジネスにはならない。

 YouTubeでの配信といっても、もはや過当競争もいいところで、ほんの一握りの人気者を除けば、小遣い稼ぎにすらならない。やはり、どんなお笑い系芸能事務所にとっても、いまだにナマライブと営業が柱なのだ。

◆売れない芸人は悲惨。完全復活にはあと1年かかる…

 Oさん以上に困っているのは芸人たち。パチンコ店や大型商業施設など、地方営業のギャラで、そこそこ食えたクラスは収入がほぼゼロになり、青息吐息。もともとギャラなんてほとんどなく、アルバイトで暮らしていた、いわゆる「売れない芸人」たちは、主な働き口の飲食店が売り上げ激減で「人減らし」に遭っている。

「12月の忘年会シーズンなんかは、私たちにとっても稼ぎ時。イベントが多いですから。でも、今年はすでにその時期もキャンセルが出ています。ウーバーイーツが話題になってたって、芸人はアスリートじゃないんだから、そんなに体動かすの得意なヤツばかりじゃないしなぁ……」

 国や自治体の給付金があるといっても、いったいどの時期まで助けてくれるのかはわからない。

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