“親の介護”で無職中年になるリスクの回避法とは?



「親の介護が発生する前から、要介護になったときの対応、介護に回せる双方の貯蓄などについて親と“家族会議”できている人はうまくやっていけてます。『要介護になっても生活のために仕事は続けなきゃいけないから、このくらいの公的な介護保険で我慢してくれ』と親が元気なうちに納得してもらう。

 そして、いざ介護生活が始まってもケアマネさんと相談して介護メニューを考え、ヘルパーさんが来ないときは昼食の弁当を作っていったり。要介護3(歩行や食事、排せつなどに全面的な介助が必要な状態)未満ならこうして自身の生活・仕事の維持を優先すべきです」

 いずれ介護離職せざるを得なくても、そうすることでギリギリまで収入は確保できるうえ、キャリアの断絶を最小限に抑えられる。

「それに、要介護1(日常生活の一部に見守りや手助けが必要)から2(歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えが必要)の段階から離職して介護生活に入ると、その先が10〜15年と長くなってしまい疲弊するし、キャリアの断絶も大きくなってしまいます」

 親の介護も大切だが、その後も続く自分の人生を守ることも重要。親が元気なうちに家族会議や支援制度について学ぶことで、リスクを未然に減らせるのだ。

【作家/投資家・山本一郎氏】
情報法制研究所事務局次長および上席研究員として、さまざまな社会調査を行う。舌鋒鋭いコラム、ブログも人気。『ズレずに生き抜く』(文藝春秋)など著書多数

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[新型[無職中年]が急増中]―

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