世帯年収300万円で東大に合格できた理由「貧しかったからこそ燃えた」

世帯年収300万円で東大に合格できた理由「貧しかったからこそ燃えた」

布施川天馬さん

コロナショックの出口すら見えないなか、ますます収入格差が広がり、低年収の世帯が増えつつある。そんな状況を打開することは可能なのか? 世帯年収300万円の家庭で育ち、東大に合格した布施川天馬さんを取材した。

◆世帯年収300万円でも東大に行ける

 東大生の過半数は世帯年収950万円以上の家庭出身と言われる。そんななか、世帯年収300万円の家庭で育ち合格を果たした布施川天馬さん(文学部・4年)は、「貧しかったからこそ『絶対東大に行く!』と燃えた」と語る。

「父は飲食の自営業、母はパートの家庭で育ちました。父は『俺のようになるな』と教育熱心で、1年間塾に通って特待生で中高一貫の私学に進みました」

 テストの結果が悪ければ特待生から外れるので、勉強をさぼるわけにはいかない。そして、高校3年生の時、「大学に落ちたら就職」という現実に直面する。

「昔から休みなく働く父の背中を見て、『辛そうだな』と思っていたんです。それで、真剣に進路を考えた時、『いい大学に行けば、選択肢が広がる』と気がついた。でも、家に余裕がなかったので、『東大しかない!』と決めました」

◆不合格からの逆転劇

 だが、わずか半年間ほどの受験勉強ではやはり不合格。

「そんな僕の姿を見て、両親は祖父母に借金して予備校に通わせてくれた。

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